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狂言劇場その伍 Bプロ&ポストトーク
2008/12/01(Mon)
平成20年11月25日(火)19:00〜世田谷パブリックシアターにて。(2階A列17番)


『苞山伏』
  使いの者:野村万之介
山人:高野和憲
  山伏:深田博治
  後見:時田光洋

能楽囃子
  笛:栗林祐輔
  太鼓:観世元伯

狂言による『彦市ばなし』
  彦市:野村萬斎
  天狗の子:月崎晴夫
  殿様:石田幸雄
  囃子方  笛:栗林祐輔  太鼓:観世元伯


ポストトーク
鎌田東二(宗教哲学)/野村萬斎
『苞山伏(つとやまぶし)』
山伏物なので、山伏が曲者かと思いきや、使いの者が曲者なんですねぇ(笑)
山人が昼寝をしているところへ使いの者がやってきて、枕元にある弁当を食べてしまう。
それを近くて寝ていた山伏に罪をなすりつける。
といったお話で、万之介さんの芸風が際立っていた。
2階席だったので、表情があまり確認できなかったが、それをもカバーする表現力(けしてオーバーリアクションにならない)で、終始笑いっぱなしでした^^

能楽囃子
笛と太鼓というシンプルなもの。
というか、大鼓・小鼓が入っていない能楽囃子を聴いたのは、初めてかもしれない。
この日の笛の栗原氏、この方の音色は、その時によってまちまちなのである。
あくまでも、私の感想です。
太鼓の元伯氏は、狂いのないリズムを叩き出す。という印象を持つ方です。
なもんで、今回の能楽囃子は、面白みに欠けたかなぁ〜という印象を否めない。
まぁ、休憩挟んでの彦市ばなしが、賑やかなものなので、いわゆる静と動的な考え方をすれば、それはそれでありかも。

『彦市ばなし(ひこいちばなし)』
何年ぶりだろう。
この曲を観るのは。
とにかく面白い。
セリフが、博多弁なのである。
前回観た時もたしか、この配役だった。
これが適役なのだ(笑)
嘘つきでずる賢い彦市 = 萬斎さん。
泣き虫ですぐ『おとっつぁんに言いつけるぞぉ〜』という子天狗 = 月崎さん。
世間知らずのおとぼけ殿様 = 石田さん。

キャラが確立していて、無駄なく楽しめる。

今回も萬斎さんが映像を使っての演出をしていた。
例えば、『木』という大きな文字の上に、『葉』という小さな文字を重ねる。
風が吹いたようにそよそよと葉の文字が揺れる。
そんな風に、文字で物を表現する映像演出が萬斎さんのお得意なのである。
これがね、なかなか笑えるんですよ(笑)
川なんて、『川・水』っていう文字を舞台の床に映し出したり、『城』という文字をお城の形にして天井の一角を開けると『殿』という文字が出現する。
そんな文字遊びが、観客を惹きつけるのです。
また、そのスクリーンを影絵にしてしまったり・・と遊び心満載なんですよね^^


ポストトーク
鎌田先生のポストトーク、これで2回目です(笑)
今回は、法螺貝を持ってご登場でした。
山伏とホラ吹き(嘘つき)で、嘘・・がテーマだからだそうな。
実際に法螺貝を吹いてくださったんですよ。
いや〜いい音色でした。

そんで、毎回のことながら、哲学者とか教授とか、頭の回転が速く、一般人よりも一歩先をいって物事を考え、話始めるので、難しかったり、質問の答えになっていないような・・?というお話が多いのですが(笑)鎌田先生もそんな感じです(笑)
ただ、お話の内容が興味深く、意外に京都のお寺の話なども多々でてきたので、面白いトークでした。
いや〜しかし、萬斎さんのわかり易いフォローや話のまとめには、いつもながらに感心でした^^

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